脳の構造と政治的信念の関係

最近へぇ~て思う話を見つけることが多いです。今日は、こんな話題を見つけました。

人の脳をスキャンすると、政治的な見解によって脳のある部分の発達に差異が見られることが分かった・・・という内容で、ロンドンの学者さんが研究しているそうです。

ロンドンの学者さんは、政治的信念により脳の構造に違いがでることを仮定して、イギリスの議員たちと90人の学生や大学院生の脳をMRIでスキャンして研究を行いました。
MRIは、灰白質の厚みを詳細に測ることができます。灰白質は、脳の外層にあるニューロン(神経細胞)の集まりです。

自身を左翼(リベラル)か右翼(コンサバ)であるかを自己分類している人たちについて、脳の形や構造に何か重大な違いがあるかを調べた結果、脳のあるエリアの灰白質の厚みに違いがあることが分かりました。

脳の2つのエリアで違いがあるように見え、一つは前帯状回、もう一つは扁桃体です。
前帯状回は、脳の前方よりの中間にあり、こだわりの感情と深くかかわり、認知の切り替えを担っています。
扁桃体は、恐怖を感じる場所です。

自身の政治的態度によって、そのエリアの灰白質の厚みが、左翼(リベラル)では厚く、右翼(コンサバ)では薄くなっていることが分かりました。
前帯状回の、一つの考えから別の考えへと視野を広げ切り替えを行うという働きが、厚みによって異なり、それがリベラルとコンサバの違いとしてでているとしたら、興味深い結果だなあと思いました。

なお、彼らの政治的信念が年を取るなどして変わった場合、脳の形も変わるのかは、まだ分かっていません。
しかし、私たちの灰白質は、脳の中でその形を信じられないほど急速に変えることができます。
例えば、単純に1週間毎日数分コンピュータゲームをすることでさえ、灰白質の形を変えることができます。
つまり、硬い信念をもつ人でさえ、彼らの心と脳の形を変えることもできるということなのです。

以上、また面白い話題をみつけたらブログにアップします。