LCCの洗礼、四万十川に追加の瀬戸大橋 3日目

9月8日(金)飛行機で高知から成田へのはずが・・・

8日に宿で朝食をとっているとき、大雨で交通機関が乱れているとのニュースが聞こえてきました。
天気予報をチェックすると台風13号の接近で千葉県に線状降水帯が発生しているようでした。
成田空港の天気を調べると大雨ではありますが風速8mほどでしたので飛行機の離発着には問題ないはずと帰り支度をしてチェックアウト。
外に出ればのどかな田園風景が広がり、四万十は関東の天気が荒れているなんて想像できないくらい晴天でした。

帰る前にもう一度沈下橋を歩きたくなったので、宿から一番近い沈下橋に立ち寄りました。
沈下橋は現存47橋あるそうなのですが、有名で大きな数橋を除くとこんな感じの素朴なものばかりですね。

高知空港がある高知市までは車で3時間弱かかりますので、あまりのんびりはしていられませんが、高知っぽい観光地にも寄ってみたくなり、竜馬像のある桂浜に向かいました。
桂浜は飲食店やトイレなどがきれいに整備されていて多くの観光客が訪れていました。

人の流れについていくと、海の近くに巨大な竜馬像がありました。
私は上野公園にある西郷隆盛像くらいのサイズだと思っていたので想定以上の大きさに驚きました。

さらに先に進んで階段を下りると、丸っこい小石のビーチと青い海が目の前に広がります。
その日は強く白波が浜辺に打ち付けていたので、海に近づかないようにと時折注意喚起されていました。
浜辺を歩いていくと赤い屋根の龍王岬に到達しました。

竜王岬に上って汗だくになりましたので、休憩所で売っていたアイスクリンを食べました。
海風に吹かれていると心地よくてずっとこうしていたい気分になりましたが、帰りの飛行機の時間まで3時間を切ったのでジェットスターのアプリで搭乗便が定刻出発であることを確認してから桂浜を後にして空港に向かいました。

空港近くになってなんだかイヤな予感がしてもう一度ジェットスターのアプリを立ち上げました。
すると、先ほどまで定刻だったものが欠航の表示に変わっていて、数分後にはメールでも欠航の通知が届きました。
心配していたことが現実になってしまいました。
LCCは欠航してもその後の保障内容が乏しく代替便か払い戻しのみの対応です。
すぐに代替便を確認しましたが翌日便はすでに満員で早くても日曜日出発になってしまうのでありえません、こうなると陸路一択です。

実は前日に欠航した場合に備えて陸路で帰る方法を検索していて、高知駅から特急で岡山駅に向かい新幹線に乗るというのが一番良い選択肢であることが分かっていました。
でも実際に欠航が決まると正しい判断ができないものですね、ツレが提案した電車よりもこのままレンタカーで岡山に向かうルートが確実なような気になってしまったのです。
レンタカー屋に岡山で乗り捨てする事と延長することを伝えレンタカーにて高速に乗り岡山へ向かいました。

高知から愛媛に入り香川を通り、そして瀬戸大橋を渡りました。
長時間の乗車で疲れましたので瀬戸大橋のサービスエリアで一旦駐車して、瀬戸内海をぐるりと見渡せる展望台まで歩きました。
初めて見る瀬戸内海はフェリーや船など多くが行き交っていて活気がありました。
時間に追われていなければノンビリご飯でも食べたいところだったのですがとにかく岡山を目指さねばなりません。

岡山市内にガソリンスタンドが見当たらず道も大変混んでいたので、レンタカーを返し終わった時には17時を過ぎていました。
レンタカー屋で知ったのは驚愕の乗り捨て料金3万弱、乗り捨てってこんなに高いのか!と大変後悔しました。
高速代と新幹線代も考えればもう一回高知旅行ができるくらいの追加費用が必要なことが分かると、私は疲れと苛立ちからツレと険悪な雰囲気になってしまいました。

岡山から新幹線に乗って東京に着いたのは21時過ぎでしたが、日中の大雨の影響でJR快速線に遅延が発生しており、それに加えて京浜東北線の人身事故でダイヤが乱れていて、家に着いた頃には22時を回っていました。

今回の旅で学んだことは、レンタカーの乗り捨ては絶対にしないこと、LCCの欠航に備えて代替案を事前にしっかり決めることですね。
まあ、楽しかった四万十川の思い出が霞んでしまうくらい苦行を強いられたのも旅のだいご味、まためげずに旅しようと思います。
台風じゃない時期にまた四万十川へ再来したいです。