日帰りにて日光東照宮

暑かった夏がついに終わって、朝晩は湯船につかるのが気持ち良い気温になりました。
今年は例年より夏が長く、10月中旬でも日中は汗ばむ陽気ですので、関東地方の紅葉が遅れているようです。
関東の紅葉と言えば日光が有名ですが、今年は見頃が一週間ほど遅いため、それならば混まないうちにと、今週のお休みに日光東照宮に日帰りで行くことにしました。

10月12日の前日に、スペーシアXの乗車券を購入しておこうとネットを見てみたら、すでに早朝便は満席で購入不可になっていました。
数週間前に見た時には平日なら空席があったのでギリギリでも大丈夫と思っていましたが、そんなに甘くはありません。
それならばと翌週も見てみましたが、既に早朝便は満席で空きなしでしたので、行きは鈍行で行くことにして帰りのみ特急券を予約することにしました。
愛犬の散歩の都合で17時までには家に着きたかったので逆算して14時台の特急で帰る必要があり、そんな中途半端な時間帯の特急券「けごん」は十分に空席があって帰りの分は事前購入ができました。

朝7時15分に家を出ても、鈍行乗り継ぎですと東武日光には11時ごろ着になってしまうので、日光滞在時間は約3時間30分しかありません。
時間のロスをなるべく減らすべく日光東照宮の拝観券をネットで事前購入しましたが、大人一名1300円と拝観料にしては強気な価格設定に驚きました。

12日は朝7時15分頃家を出て、鈍行を乗り継ぐこと4回で東武日光駅に到着、11時ちょうどの路線バスに乗り「神橋」で下車しました。
神橋を降りてすぐ川に橋が架かっていてなかなか良い景色でした。

神橋

そのままてくてく上り坂を上がって11時30分ごろ日光東照宮に到着しました。
日光東照宮に入る前に小腹を満たそうと、五重塔が望める境内横にある売店にて、ずんだ味の日光福徳だいふくを頂きました。
一つ220円と大福にしては高いですけど細かく砕いたずんだに軽い塩味がついていてなかなかおいしかったです。

日光の五重塔

ちょうど11時台は小学生の団体が何組もいて子供でごった返していましたし外国人観光客の特に白人が多く、境内はとてもにぎわっていました。
事前チケットを購入していたので境内を抜けてそのまま表門まで行きましたら、係員に境内の受付7番にて紙のチケットに変えてくださいと言われ、来た道を戻るちょっとしたロスはありましたが、無事に表門をくぐりぬけ、最初にスポットである「神厩舎の三猿」をカメラに収めました。
本当にどこを見ても人でごった返していて写真を撮るのも一苦労ですし、団体客に説明をするガイドさんの声がそこかしこから聞こえて、すっかりコロナ前に戻ったようです。

三猿

次に日光と言えばの「陽明門」の豪華絢爛な装飾を観察しました。
装飾内に動物がたくさん掘ってあるので、それらを見つけるのが結構楽しかったりします。

陽明門

門の天井には龍が描かれていて、じっくり見るとそこかしこに装飾がなされ見応えがありさすが国宝とうなずけます。

陽明門の天井

さらに東回廊潜り門の「眠り猫」を見て、徳川家康のお墓でなる奥宮へ続く長い階段を登っていきました。

眠り猫

元気な小学生らが風のように階段を駆け下りていく中、ふくよかな外国人たちが顔を歪めながら必死に上がっていく様を見ながら、私たちもなんとか奥宮に着いてその周囲をぐるりと回って観察してきました。

奥宮

その後祈祷殿を覗いたり唐門の重厚な作りをまじまじ眺めたりしつつ散策しました。

唐門

最後に薬師堂にて「鳴龍」を体験してきました。
薬師堂の天井に描かれた龍の絵の顔の下で拍子木を打つと、鈴を鳴らしたような共鳴音が堂内に響き渡りました。
それ以外の場所で拍子木を打っても音は響かないのが不思議なところです。
ただ、説明してくれるお坊さんが説明途中にしつこくお守りを宣伝するので、その現象の有難味が失せてしまったのがのが残念でした。
写真撮影不可なので堂内の写真はありません。

陽明門の側面

こんな感じで日光東照宮だけをじっくり回ると1時間40分ほどかかりました。
まだ帰りの時間まで余裕がありましたので、歩いて駅まで向かうことにしました。
途中少し紅葉している庭園などもあり帰り道もなかなか楽しかったです。

日光の紅葉は遅れています。

30分ほど緩やかな坂を下っていくと駅に到着したのでランチでもと思ったのですが、13時30分を過ぎていると多くのレストランが昼営業を終了していたので駅弁を買って車内で食べることにしました。

東武日光駅の幕の内弁当

14時23分発のけごんに乗って、駅弁を食べながら車窓の景色を眺めつつ帰宅の途に就きました。
最近の駅弁は、味も薄くなり内容も充実していておいしいですね。
そして、特急の乗り心地は行きも特急に乗れたらこんなに楽だったんだ~と思える快適さで、食後はしばし睡眠タイムへ。
次回行くことがあったら絶対往復スペーシアを利用するぞと思った日帰り旅でした。