2泊3日で奄美大島・加計呂麻島巡り 3日目

2022年5月11日

4月22日(金) 田中一村の日本画を鑑賞し奄美でしたい事を無事終えて…

帰宅日の早朝、ホテルの窓からは昨日の曇雨とは打って変わって、眩しい太陽の光が差し込んでいました。
奄美に物資を運ぶフェリーが目の前を通過していきました。
ナイトツアーのガイドさんが言っていましたが、このフェリーが運航しないと、商店の棚から食べ物が消えるそうです。

早朝奄美に物資を運ぶフェリーが出港。


最終日は13時30分のフライトで成田に戻ることになっていたので、奄美空港近くの奄美パークにある田中一村記念美術館に再訪することにしていました。
9時過ぎにホテルを出て10時ころ奄美パークに到着しました。

まずは奄美パークの奥にある展望台に上ってみました。
遠くまでよく見えるので写真を撮ったのですが、近くの家で火を焚いていて煙で景色が白んでしまい、残念な仕上がりになっています。

奄美パークの展望台からの景色。

その後、田中一村が題材に用いた奄美の植物が植えてある庭を通り、ソテツやデイゴの形をおさらいしてから、美術館に向かいました。
前回奄美大島に来た6月の展示は大変よかったので4月の展示も期待していたのですが、今回は奄美大島を描いた作品が少なかったように思いました。

田中一村記念美術館

日本画の鑑賞後は、田中一村の生涯についての20分ショートムービーを見ました。
一村は栃木に生まれ千葉や九州を経て最終的に辿り着いた奄美大島で、大島紬の仕事でお金をなんとか作りながら創作活動に没頭しますが、一村のために生涯を捧げたお姉さんを失ってしまい、最期は孤独のなか没しました。
奄美大島で描いた日本画の構図や色彩の鮮やかさが一村の厳しい人生と対照的すぎて、奄美の自然を描くことに対する、一村のとても強い執念が伝わってきました。

飛行機の出発は13時30分、LCCの場合は特に余裕をもって1時間前には空港に到着していたほうが安全だと、11時40分ころ奄美パークをあとにして、最後に奄美の海を見るため土盛海岸へ向かいました。

土盛海岸

12時前に土盛海岸に着きましたが、この旅で初めて多くの若者に出くわしました。
前日までは年配の旅行者ばっかりだったので驚きましたが、奄美の訪れやすい人気ビーチなので当然ですね。
まだ海は冷たいので入っている人はいませんでした。
ちなみにビーチにある灰色の物は、去年海底火山噴火で漂流した軽石で、まだ結構残っています。

海岸を後にして、ガソリンスタンドで給油を終えて12時15分に奄美レンタカーに車を返却しました。
空港送迎時にドライバーのおじさんが、「成田?大阪?」と話しかけてきました。
おじさんが言うには、成田行きは遅延しているとのことでした。
それを事前に知っていたらもう少しレンタカーを借りてお昼ご飯でも食べに行けたのにと悔しがりましたがもう後の祭り。

空港では不安そうに待っている人たちが多数いて、遅延は機材遅れが原因で1時間10分となっていました。
グーグルで検索したら空港近くに歩いて行けそうな食堂が1件あったので行ってみましたが、現在は移転してありません。
しかたなく空港に戻ってただ一つあるファミレスのジョイフルに入り、ハンバーグ定食&ビールをゆっくり食べながら、出発時間を待ったのでした。

結局、飛行機は新しい時刻14時40分を少し過ぎたころに搭乗手続きが始まり、成田空港に着いたのは17時くらいでした。
こちらは成田の近くを飛行中の一枚ですが、奄美の海と空がいかにきれいかが再確認できます。

成田上空

この後何もなければゆっくり帰れたのですが、19時までに愛犬を迎えに行かなければなりません。
駅まで走って17時29分発の京成電車に乗ることができたので、ペットホテルが閉まる前に間に合いました。
愛犬は今まではペットホテルに預けてもケロリとしていたのですが、やっぱりお歳なためか、今回はだいぶ不機嫌になっていました。
まあ翌日にはすっかり忘れたようですが、次回から旅行と愛犬どちらを優先すべきか悩みそうです。

さみしい顔をするボステリ