金沢ついでに合掌造り集落を訪ねる 2日目
前日は雨でしたが、本日は晴天で絶好の観光日和となりました。
向かう先は金沢ではなく、県を越えて富山県の五箇山と岐阜県の白川郷にある計3か所の合掌造り集落。
こちらは世界文化遺産に登録されていて、金沢から日帰りで訪れることが可能なので、せっかくなので行ってみることにしました。
金沢から合掌造り集落に行くには一旦富山県の高岡駅に向かって、そこから世界遺産バスに乗る必要があります。
残念なことにコロナ禍以降バスが減便されたままのため、すべての集落を訪ねるには、8時6分発の世界遺産バスに乗るべきで、余裕を持って金沢駅6時52分発の電車で高岡に向かうことにしました。
なお、世界遺産バスはお得な乗り放題パスがあるので事前にネットで購入しておき、片道パスは大人1名2000円でした。
高岡駅8時6分発→相倉口9時28分着
世界遺産バスは普通の路線バスと同じタイプでしたが、一応観光地近くで解説が入ったり唄が流れたりするので、それを聞きながら1時間半くらいかけて相倉口集落に到着しました。
相倉口集落は合掌造りの家が20棟くらいあり、昔ながらの雰囲気が残った山間の集落で、まずは高台に上り集落を一望しました。
高台を下ってから1時間かけて散策したのですが、合掌造りの家の基礎部分を観察したり、いろいろな角度から集落を眺めることができて興味深かったです。
相倉口10時53分発→菅沼11時8分着
相倉から菅沼までは同じ五箇山だけあって20分かからず到着しました。
菅沼集落は背後に豊富な水をたたえた幅の広い川が流れていて相倉とはまた違った趣があります。
そしてとにかく規模が小さく、合掌造りの家は9棟しかありません。
地元のおばあちゃんたちが立ち話ししていたり、雰囲気がとにかくのんび~りしていました。
ちょうどお昼の時間でしたので、集落にある軽食屋で全部のせ蕎麦なるものを食べました。
山で採れた山菜と白エビのかき揚げが、関西風の味付けの出汁がかかった蕎麦にトッピングされていておいしかったです。
菅沼12時18分発→白川郷12時55分着
白川郷についてまず驚いたのは、ものすごく観光地化されていたことです。
先に訪れた五箇山のような昔ながらの集落っぽい雰囲気はなく、道路もきれいに整備されてまるでテーマパークのようでした。
そして外国人観光客でごった返していました。
まずは全貌が望める展望台を目指しました、200円払えばバスで行けるのですが、多くの人が歩いているので私たちも20分かけて徒歩で上ってみました。
眼下に広がる集落には合掌造りの家が60棟ほどあるとのことで、大変良い眺めでした。
次に合掌造り民家園という野外博物館に600円で入館して、昔使われていた合掌造りの家に入ってみることにしました。
中野長治郎家では囲炉裏に薪がくべてあり、上の階まで上がるとあまりの煙さにむせそうになりました。
この煙により虫などは繁殖できなそうですし、囲炉裏一つでもかなり広い範囲がほんわか温まることを体験できました。
囲炉裏にて300円のおしるこを頂きましたがほっと和むやさしい味でした。
再び白川郷の中心部に戻ってきて、実際にまだ住居として使われている「神田家」を400円お支払いして見学することにしました。
興味深かったのは中二階の火見窓というもので、独身男性が寝泊まりする部屋にある小窓から囲炉裏の火が消えているかを確認していたそうです。
そのほか養蚕で使われていた道具などの展示もあり、4階では屋根の梁なども観察できました。
広い集落を散策しているうちに15時になりました。
帰りは白川郷17時30分発の金沢駅までの高速バスを予約していたので、まだ2時間30分ほど時間に余裕があり、残りの時間はあらかじめチェックしておいた角打ちが楽しめるお店に行く予定でしたが、店についてガッカリ、なんとまさかの臨時休業だったのです。
そこで一つ前に運行している15時30分のバスで帰ろうかと思ったのですが、すでに満席で予約を変更することはできませんでした。
だんだんと暗くなり始めて店が閉まる中、2時間を手持無沙汰に過ごすのは結構辛いものがありました。
白川郷17時30分発→金沢駅18時45分着
バス待合所は外国人観光客でごった返していて、座る場所がないため待合所を出た暗闇で菓子パンを食べたりしたのち、時間通りに来たバスに乗り込みました。
これで19時前には金沢に戻れるなあと安堵したのですが、高速道路で渋滞に巻き込まれ結局金沢駅に着いたのは19時をとうに過ぎたころで、鼓門がきれいにライトアップされていました。
一日中動き回っていてどっと疲れが出たので駅で寿司と日本酒を買って、まっすぐホテルに戻りこの日の活動は終了。
最終日は早朝から行きたいところがあったので、早めに就寝しました。
3日目に続きます。