初夏の釧路2泊3日 釧路湿原カヌー

2日目は今回の旅のハイライトである朝4時からの釧路湿原カヌーをして野生動物を見てきました。
実は、旅の前からずっとヒグマとの遭遇を心配していたんです。
そうしたらガイドさんからの安心の一言「釧路湿原内にはどんぐりの木など熊の食べ物になる植物がないから熊は出ない」なるほどそういうものかと納得しました。
あと「熊の被害は地元の人ばかりで、観光客が行くようなところで被害があったのは聞いたことがない」との話も聞けたので、熊への不安がぐっと減ってそれからは観光を楽しむことができました。

7月3日(水)4時にロッジ シラルトロを出発して塘路湖から釧路川へカヌー体験。

いつものことながら枕が変わると眠れない私は、やっぱり眠れなかったのですが早朝から体を動かすということもありなんだかしゃきっとしていました。
今回早朝カヌーに参加するのは私たちを含めて3組6名で、それにガイドさん1名の合計7名で2艇合体型のカナディアンカヌーに乗りました。

2艇合体型カナディアンカヌー

席順決めのじゃんけんで負けた私は一番後ろの席になりましたが、ぐるっと大自然に囲まれているので十分に景色を楽しむことができました。
出発は塘路湖の北岸から漕ぎ出し、朝日をバックに釧路川の支流であるアレキナイ川に入り、その後釧路川の本流へ。

塘路湖から朝日を望む

2時間コースの終点は細岡カヌーポートまでで、4時間コースになると前日に細岡展望台から見た蛇行する釧路川を岩保木水門まで漕ぎ進むようです。

釧路川に入ると鳥の鳴き声がここかしこから聞こえ大自然の中に入り込んだことを実感できます。
各鳥たちの鳴き声についてガイドさんが説明してくれたのですが全然聞き分けることができませんでした。
あと釧路湿原に生える様々な植物、例えば日本古来からある柳とかイグサやスゲなどを見ることができました。

釧路湿原のイグサ

しばらく漕ぎ進むと大きな鳥が木のてっぺんに止まっています。
これらはオジロワシの親子とのことで、成鳥は尾が白いけれど幼鳥は全体が黒っぽい羽根に覆われていました。

釧路湿原に生息するオジロワシの親子

今回釧路湿原で見たかったのは湿原に住む野生動物だったのですが、早朝の動物が最も活発に活動する時間帯にもかかわらず鳥以外は出てきてくれません。
ガイドさんも今日はいないなぁなんて言っていたのであきらめかけたその時、エゾシカの親子が出てきてくれました。
一番ちびっこいのは飛び跳ねたりして人間に興味深々の様子でした。

釧路湿原に生息するエゾシカ

その後すぐに丹頂鶴も姿を見せてくれました。
釧路に住む丹頂鶴は渡りをせずこの地で越冬するそうなので一年中見ることはできるようです。

釧路湿原に生息する丹頂鶴

ずいぶんとゆったり湿原を進んでいたので、2時間コースのはずが気が付けば3時間もカヌーをしていましたのですでに太陽が早朝の湿原を暖かく照らしています。
実は漕ぎ始めた4時頃は気温が13℃しかなく凍えそうでしたので、この暖かさが身に沁みました。

細川カヌーボートから釧路湿原を見る


朝4時から活動しているのでもうお腹はぺっこぺこ、2時間コースの我々だけ細岡カヌーポートで迎えの車に乗って30分ほどかけてロッジまで戻ってきました。

ロッジに帰ってくるとエゾリスがいました。

ロッジシラルトロのエゾリス

餌付けされていてとても人懐っこく、クルミを餌に写真を撮らせてもらいました。

エゾリスにクルミを献上

その後ゆっくりと温泉に浸かってから、コーヒーとたまごサンドの朝食を部屋で頂きご褒美タイム。

部屋でたまごサンドとコーヒーの朝食

9時を過ぎても4時間コース組は戻ってきませんでしたので、置手紙をしてロッジを後にし次の目的地であるへ向かうことにしました。

あと2話続きます。