台風直撃の台湾旅 颱風假発令の高雄
11月12日は台風が台湾の南に上陸する予報になっていて、高雄は台風休日になってしまい学校はもちろん飲食店と施設がほとんど休みになりましたが、地下鉄は運行していましたので街に繰り出すことにしました。
ホテルでまずは朝ご飯、今回の旅は朝食付きにしておいて本当に良かったです。

朝食後に高雄の町を散策すべく出発したのですが、店が一つも空いていない閑散とした大通りを見て今日は何ができるだろうかと不安になりました。

とりあえず美麗島駅から地下鉄オレンジラインに乗って哈瑪星駅へ。
ここからフェリーに乗って旗津島にわたる計画でしたので一縷の望みをかけて向かったのですが、駅に着いてすぐ強風でフェリーが出港できる状況にないことが分かりました。

哈瑪星駅を出ると目の前には「打狗鉄道故事館」という昔の駅舎がありました。
隣接する敷地には車両や芸術作品がたくさん展示してある芝生広場があって、我々と同じように行き場を失った観光客がちらほらと

鉄道館は台風のため休館でしたが外の展示物だけでも見応えがありました。

そのまま敷地を進むと、奥に巨大倉庫群が見えてきました。
こちらは「駁二蓬莱倉庫群」で現代アートや買い物が楽しめるはずでしたがもちろん台風のため休館日。

海に向かうと風はますます強くなりフェリー乗り場を除くとクローズドの表示が。
波がザブンザブンと港に打ち付けるのを眺めながら、今年の春に散々な目に遭った与那国島の旅を思い出していました。

幸い鉄道は動いていたので、哈瑪星駅まで戻って高雄の町を環状で走る路面電車ライトレールに乗って美術館に向かうことに。
室内だからやっているかもしれないと、ちょっと期待していましたがむなしく閉館・・・

心が折れそうになりつつも今度は台鉄美術館駅まで歩いて、台鉄にて左営駅に行きました。
この駅から高雄と言えばの「蓮池潭の龍虎塔」まで歩いていくことができます。
いままでほぼ観光地が閉まっているのでダメ元で向かったのですが、蓮池潭に到着すると人がたくさんいるではありませんか。
ついに台風でもオープンしている観光地にたどりつくことができました。
後から思えば廟は台風でも開いていましたので、もし台風に当たってしまっても宗教施設めぐりは可能かもしれません。

龍虎塔は、龍の口から入って虎の口から出るという作法があるのでその通り進みました。
塔の中は螺旋階段で上まで登れるようになっていて目が回りつつも塔からの景色など楽しめました。

龍虎塔の前には「左営城邑慈済宮」がありカラフルな内装を見学してから、高雄駅まで台鉄で戻りました。
時刻はすでに15時を回っていてお腹がペコペコでしたが、道すがら開いているお店はありません。
ふと高雄駅構内の売店を見ると、お弁当が山積みになっているのに気づきました。
嬉々として100台湾ドルの台鐵便當を購入してホテルに帰ってビールと共にいただきましたが、豚肉と煮卵と魚フライに茹で青菜2種と漬物がぎっしり詰まっていてお腹も心も満たされました。

ホテルのラウンジでマンゴーアイスと茶を飲んでノンビリして元気になったので、夕飯探しに再び町へ。
まずは六合夜市をのぞいてみましたが、路地は歩行者天国にすらなっておらず、店はまばらで食べたかった海鮮の屋台はやっていませんでした。
トボトボとシャッターの降りた町を歩いていたら、空いているお店を発見。
また弁当屋でしたが、食べるものが何もないのは困るから一応そこで弁当を購入して再び歩きだしたら、開いている店がどんどん出て来て弁当を買ってしまったことを後悔しました。
高雄駅周辺の一角は台風でも結構開いている店があるようです。
弁当だけだとさみしいので豆の惣菜を一つ買ってホテルに戻りましたが、あまりにがっかりしたので夕飯の写真は撮り忘れました。
高雄最後の夕飯は残念な結果になってしまいましたが、台風直撃でホテルから出られない一日になるかもしれなかったことを考えれば、まあまあ楽しい一日が過ごせたんじゃないでしょうか。
明日はもう帰国日、しかしながら本日の高雄発着便はその多くが欠航となっていて、今日だったら日本に帰国できませんでした。
小心者の私はチャイナエアラインの運行状況をチェックしすぎてストレスを大いに溜めこみ夜を過ごしました。
つづく



