日本最西端にて雨女を思い知る 与那国→石垣
与那国島を離れる日の朝はようやく雨風が止んで曇り空になっていましたが、朝9時台の飛行機で石垣島に戻るため散歩する余裕はなく、そそくさと帰り支度をして宿の方に空港まで送ってもらいました。
今回は与那国島でやりたかった海底遺跡見学と星空観賞は叶わなかったので、せめて最後の目的である石垣島での蛍鑑賞はしたいものだと思いながらの約30分のフライト。
行きとは打って変わって青い海が美しい。

石垣空港すぐ隣にいくつかのレンタカー屋とガソリンスタンド併設のエリアができていて、以前より大変便利になっていました。
早速レンタカーを借りてまず向かったのは白保地区、ここは青枝サンゴの群生地を保護している地域まで船で向かいシュノーケルを楽しめるのですが、この日はあいにく潮の影響により午後のツアーは中止とのこと。
もう今回の旅で海に入る望みは絶たれましたので、村内をぶーらぶら。

白保地区には部外者立ち入り禁止の神聖な建物が多く残り、古い沖縄の集落といった感じで趣がありました。

散策していてお腹が空いたので11時30分からオープンするモンカレーというカレー屋さんに一番乗りして、カレーセットを注文しました。
そしてこれが当たり、3種類のカレーそれぞれが個性的なのに混ぜ合わせると風味が妙にまとまって奥深くなるような、文章では表しにくいのですがとにかく大満足。
カレー屋のお兄さんが白保地区の地図をくれましたのでまた明日にでも訪れようと思いつつ白保を後にし、次は蛍の出現場所の下見をするためバンナ公園に向かいました。

蛍は日没後の真っ暗闇に出現するらしいので、明るいうちに経路確認は必須です。
バンナ公園西口駐車場から入り、奥にあるバンナ公園Dゾーンの駐車場に車を停めてから、蛍街道と呼ばれる蛍の出現する歩道を進み

蛍街道の終点にバンナ公園Dゾーン展望台があり、そこから下に伸びる階段を下ったところに滝があって、夜に蛍が一番出現する場所に到着。

下見は済みましたが、まだホテルチェックインには時間が早かったので石垣島鍾乳洞へ。
入場料が1200円と高めでしたが、公開されている鍾乳洞の長さが660mもありましたのでなかなか見ごたえがありました。

ようやく3時近くになり、今夜宿泊する「ホテルリゾートイン石垣島」にチェックイン。
部屋は広く自炊できるよう調理器具がセットされていて畳スペースもあり、なにより向かいには沖縄のスーパーと言えばのサンエーがあるので長期滞在向けの便利なホテルだと思います。

ホテルから車数分のところにはANAホテルのプライベートビーチとして整備されたマエサトビーチがあり、ANAホテル宿泊者以外も無料に楽しめるようになっています。
マエサトビーチに行ってみましたが、新月だったので干潮で大きく潮が引いてしまい岩肌が出すぎていて、しかも曇り空だったこともあり残念な眺めになっていました。

時刻は17時30分となり、日没の19時までには滝の前を陣取りたかったので早めにバンナ公園に向かうことにしました。
下見をしていたから目的地までスイスイと進んで、展望台から夕日を眺めながらスタンバイ。

18時45分ころ滝まで降りていきました。
蛍の姿はなく本当に見えるのかなあと不安になりながらじっと待つこと40分、その間にガイドに連れられた観光客もぞろぞろやってきて結構な賑わいになりました。
そして辺りが暗闇に包まれ足元が全く見えなくなったころ、ふわっと黄色い明りが灯り始めました。
石垣島でこの時期に見られる蛍はヤエヤマヒメボタルという5㎜ほどの小さい蛍で、瞬きがはかなげで幻想的。
この雰囲気をスマホで撮影できませんでしたが、ぜひ現地にて味わってほしい光景でした。
ひとつ気になったのは、辺りは真っ暗なので後から来る人々はライトを照らしてやってくるため、ライトで照らされるたびに蛍が光るのをやめてしまうこと。
蛍を楽しむマナーとして事前に注意喚起をする必要がありそうです。
今回の旅の目的で唯一達成できた蛍鑑賞に満足できたので良い気分でホテルに戻り、炊飯器でジューシーを炊いたり現地惣菜を肴に泡盛を楽しみながら旅最後の夜を過ごしました。