日本最西端にて雨女を思い知る 与那国
与那国島2日目は1日レンタカーを借りて島を1周したり今回の旅の一番の目的である与那国島海底遺跡を見ることを楽しみにしていました。
しかし雨風に加え波の高さが8mもあり海底遺跡観光船はなんと欠航に。
石垣島と与那国島をつなぐフェリーも欠航したため人と物資も入ってこず、島内は閑散とした様子でした。
さてそんな島でどんな一日を過ごしたかと言いますと・・・
朝から本降りでしたが、せっかく日本最西端まで来ているので悪天候に負けていられません。
まずは昨日ファミマで買った朝すばとスパムおにぎりでエネルギーをチャージして、8時半から借りたレンタカーで与那国島にしかいない与那国馬を見に行くことにしました。

与那国島には与那国馬が放牧されている牧場がいくつかあって、島を1周すれば必ず見ることが出来ると思います。
手始めに今回宿泊した久部良集落から一番近い南牧場に行ってみました。
牧場には柵の代わりにテキサスゲートというくぼみが道路にあって馬が渡れないようになっています。
与那国馬はサラブレッドのようにシュッとしていなくて、全体的に太めで手足は短く何とも愛らしい姿をしていて、のんびりと草を食んだりぼーっとしたりしていました。

次は与那国島と言えばのコトー診療所のロケ地に行ってみましたが、実は私はドラマを観ていないのでただ古い診療所を見学したといった感じ。
診療所内は入場料が300円かかりますが、白衣や聴診器などの小道具が置いてありドラマの再現写真が撮れます。

まだゲストハウスを出てから1時間くらいしか経っておらず、欠航になるとはまだ知らなかった12時出発の海底遺跡船までに時間がありましたので、さらに島を東に進み立神岩を見て

もう少し東に進んで軍艦岩も写真に収めました。

この二つの景勝地からは海が臨めるのですが、波が強く岩に打ち付けて白波がたっているのを見た時、こんな海の状態で海底遺跡観光船に乗るのは危険かもと思いました。
この時点でもまだ欠航の連絡はなかったので、一応12時までに港に行けるようにドライブしていました。
与那国島の東端には東崎展望台があり

北側の祖納集落にあるティンダバナに立ち寄って

11時過ぎに一度ゲストハウスに戻ってきました。
12時からの海底遺跡観光を前に小休憩と部屋でゴロゴロしていたら電話が鳴り、うすうす分かっていましたけれど観光船欠航のお知らせでした。
まぁ残念でしたが大しけの海で船に乗るのは怖くなっていたので正直ほっとしました。
やることがなくなってしまったので、もう一度車に乗って日本最西端の碑を見て

漁港を望むと天気が悪いのに海が青くて美しい、晴れていたらもっと綺麗なんでしょう。

漁港近くには神社があったのでお参りしました。

時間は12時を過ぎましたので、宿近くの漁協食堂で昼食を取ることにしました。
選んだのは「漁協定食」でいろいろな料理のカジキマグロとイリオモテアザミが練り込まれたアザミ麺を一度に食べることができ大変満足しました。
特にカジキマグロのハラミ部分であるハラゴというお刺身が美味しかったです。

お腹が満たされたら気分も良くなるもの、天気は相変わらずでしたがドライブを再開して、久部良バリという深い断層崖の亀裂のある場所にやってきました。
200年ほど前に人減らしに使われた場所とのことで、実際に強風と雨で岩が滑りやすく裂け目が深いため落ちたら命の保障はないでしょう。

その後は雨風が強かったので屋内観光できるところを求めて、DiDi与那国交流館に立ち寄り与那国と台湾の関係について年表などで学んだり、休業日とは知らずアヤミハビル館に立ち寄ったりしました。
船観光がなくなったので時間を持て余しましたので、結局は島を2周して観光名所をほぼ網羅して放牧された牛なんかも見てから16時30分ころにレンタカーを返却しました。

夕飯は昨日と同じ居酒屋まるてぃに行きました。
昨日とは打って変わって一組しかお客さんがいなくて、どうしたのかなあと思っていたら、多くのメニューが提供不可になっていました。
おそらくフェリーが来なかったので生野菜などが欠品していたものと思われます。
できるメニューの中から島らっきょうの天ぷらや豆腐チャンプルー、そして絶品だったマグロの骨付き唐揚げなどをつまんで「与那国」という名の泡盛を飲みながら2日目の夜が更けていきました。

つづく。