桜求めて箱根と小田原へ

突然ですが、新型コロナに負けないためには、やっぱ好きなことをして英気を養わなくては!ということで、やや強引な感じは否めませんが、久しぶりに千葉を脱出して桜と温泉を満喫してきました。

31日11時頃に出発し、横須賀線から東海道線に乗り継いでのんびり約1時間40分、小田原城の桜が見頃を迎えた小田原へ。
途中の乗換駅は戸塚がおすすめ、というのも乗換のホームが同じなので移動がなくてラクチンなのです。
1000円くらい奮発すればずっとグリーン車で行けるのもお得感あります、私はもちろん一般車両ですけども。

さて、13時前に小田原駅に着いたのですが、若い人を中心に多くの人がいました、結構みんな旅っているようです。
目星をつけていた食事処は混んですぐには入れなかったので諦め、当てもなく彷徨っていたら偶然にも空いているお店を発見し、おいしい魚のフライ定食にありつけてほっと一安心。
よっぽど空腹だったのか食べるのに夢中で、すっかり写真を撮り忘れてしまい店の名前も失念してしまいましたが、魚の身がふっくらジューシーでこれぞ漁港直送!といったお味でした。

お腹を満たした後は、レンタカーに乗り込み箱根へ。
今回は珍しく安宿ではなく露天風呂付き客室のある宿を予約してみました。
箱根登山バスの後ろをついていき、くねくねとした山道を登っていくこと50分ほどで、今回のお宿「ススキの原一の湯」に無事到着。

部屋はロビーに近い2階の本館和室でしたので客室露天風呂からの景色はよかったです。
部屋によっては道路に面していて露天風呂に入ったらきっと外から見えてしまう造りなので、どの部屋に宿泊するかによって快適さは変わりそう。
まあとにかく部屋にある露天風呂は3人くらいはいっぺんに入れそうでテンションが上がりました。

風呂を満喫する前に、仙石原を散策しました。
例年ならススキの野焼きを行い、青々とした新芽が一帯を覆うはずですが、新型ウィルスの影響で野焼きが2年連続で中止になったようで、枯れたススキが野原一面を覆ってまるで秋の景色。
野焼きの大切さがわかります。
ススキ野原の中を歩く道があるはずなのですが、この日は見つけられずなんとなく周辺をぐるりと散歩して宿へ戻りました。

宿には客室の温泉の他に、立ち寄り湯ができる大浴場もあるため、湯めぐりが楽しめます。
大浴場は2種類の源泉を引いていて、特に外にある硫酸塩・塩化物泉は大変心地よく、体にじんわりと染み入る優しいお湯でしたので、客室風呂の泉質よりだんぜんこちらがおすすめです。

温泉の後、少しお部屋でゆっくりしたら夕飯の時間になりました。
お酒が1時間飲み放題付きのコースだったのでビールから日本酒までハイペースで飲んでしまいましたので、カニしゃぶ・ふぐ刺し・金目の煮つけと豪華な食事内容でしたがお腹に入らず残念、若かりし日の丈夫な胃袋が恋しいです。

夕食後は、部屋付露天風呂に浸かってとっぷり暮れた里山を見ながら、だれにも邪魔されない贅沢な湯浴みを楽しみ、お酒も回ったので早々就寝しました。

翌朝は、昨日たどり着けなかったススキ野原の細道入り口をツレが見つけて案内してくれて、茂ったススキ一面の景色を散歩してきました。

朝からたくさん歩いたから、朝食もおいしくいただきました。

宿をチェックアウトして、定番の芦ノ湖へドライブしました。
芦ノ湖の無料駐車場に車を停めると、お土産処は休業中であったため、そこから2kmほど歩いたところにある九頭龍神社へ。
山道を登っている途中に遊覧船が通りました。

九頭龍神社の敷地に入るには大人600円の入館料が取られます、散歩道入り口に書いてくれればここまで来なかったでしょうが、せっかく30分かけてきたんだからと、箱根価格にちょっとイラっとしながらも入園することにしました。

敷地内には満開の桜があり、足元にはおそらく鹿のものであろうまん丸いフンがそこここに落ちていました。

九頭龍神社の鳥居は芦ノ湖の中にありました。

さらに奥に進むと立派な山桜の木がたくさん植えてあり、満開で大変きれい。

山中で立派な桜を見つけて満足したので、箱根を後にして小田原へ。
小田原にてレンタカーを返した後は、守谷パン屋でおいしいと評判のアンパンを買って小田原城へ向かいました。

ちょうど4月1日、小田原城の桜は満開をやや過ぎて散り始めており、こちらも箱根の桜に負けず大変きれいでした。
お花見をするため多くの人が訪れていて、当然ながら飲食は禁止ですので、人のいない石垣付近でアンパンをほおばってから、天守閣のある高台まで登ってみました。

次に、小田原城隣接の二宮金次郎神社を通り抜けて数分のところにある、清閑亭という黒田長成侯爵の別邸だった建物を訪れました。
こちらは国登録有形文化財ですが、食堂だった部屋で庭園と海を眺めながらカフェタイムが楽しめる今回の旅一押しスポットです。

クジャクが描かれた板戸や昔のガラス戸がある和室が渋くて素敵。

水出しコーヒーにクッキーがついて500円、畳の部屋で足を延ばしてほっこりしました。

16時前に小田原を後にして、家に着いたのは18時頃だったと思います。
さすがに東京駅近くからは劇込みの総武快速線内でしたが、ずっと座れたので大変ではありません。
それにしても17時台にはすでに満員って、もうテレワークしていない会社が多いんでしょうか。

しばらくぶりに千葉県を出たのでちょっとした旅でしたがかなり満足できました、コロナ禍だって感染予防をしっかり意識しつつ軽く息抜きしなくっちゃ。皆様もぜひ~。