コロナ禍後5年ぶりの海外旅行 2日目
11月26日TBSバスターミナルからバス移動にてマラッカへ
一体何がこんなに騒いでいるんだろうと考えているうちに朝になりました。
明け方からはアザーンまで聞こえてきて眠るどころではありませんでした。
私は旅先では睡眠が上手に取れなくなるのでいつもの事と言えますが、ツレにとっては辛かったようでぐったりしているように見えました。
さて、睡眠不足でもお腹は減るもの、マレーシア朝食の定番と言えばココナッツミルクで作るカヤジャムとパンと卵だそうですので、カヤジャムの入ったカヤパンとコーヒーとパパイヤしめて19.85MRで一日をスタートしました。
そういえば昨晩のこと、クレカから夜中に100RM請求が来ていたので、デポジットを取られたのかと思いフロントで返金を要求したら、うちはデポジットを取っていないと憮然とした様子で言われてもやっとしたのですが、あとでわかったことですが、次に泊まるマラッカのホテルが早々とデポジットを請求していただけでした。
フロントの人を疑ってしまって申し訳なかったです。
BTSバスターミナルを9時30分に出発するバスをEasybookというチケット予約アプリを使って事前に購入していたので、時間に余裕をもって8時前にはホテルをチェックアウト。
ちなみにマラッカ行きバス運賃は1名往復で23.42RM、日本円にして840円と激安でした。
早朝にはショッピングモール内を通ることができないので、ホテルを背にして右側にぐるっと半円を描くように遠回りして5分程歩いて駅にたどり着き、KLトランジットという20分に1本の電車に乗って一駅目のBandar tasik selatanで降車しました。
KLトランジットは前日に使ったKLエクスプレスと同様に、価格が高めなので空いていて、クレジットカードタッチ決済ができるので、まさに旅行者のための路線といった感じです。
Bandar tasik selatanからBTSバスターミナルへは徒歩で10分くらいの距離があり、途中道に迷っていたら強面のタクシー運転手さんが道を教えてくれたりしてなんとかたどり着くことができました。
今回の旅で気づいた事の一つは、多くのマレーシア人は驚くほど不愛想だけれど親切に世話をやいてくれる人ばかりだったということ。
私も日本で外国人が困っていたら親切にしなきゃなあと思いました。
TBSバスターミナルは4階建てのビルで、3階がチケット売り場でした。
Easybookでの乗車予約では現地にてチケットへの交換手続きをする必要がありましたので、左側にある数字がふられたチケット交換ブースで手続きしたのですが、手数料1MRかかるところなぜか無料で交換してくれました。
ちなみにバスチケットを予約していない場合は右側のアルファベットがふられたカウンターで手続きが必要です。
私たちの予約したバス「KKKL」は9時30分を少し過ぎて出発し、11時20分にはマラッカセントラルに到着しました。
マラッカセントラルからマラッカの町まではさらに路線バスで10分ほどかかります。
ちょうど11時30分にバス停17番からマラッカ行きバスが出るところでしたので、大人1名1.3MRを支払うところお釣りがなかったため1.5MRを運賃箱に放り込んで乗車しました。
10分程で目的地のオランダ広場に到着、この時もバスを現地の人がとめて私たちを下車させてくれました。
マラッカはトイレ事情がよろしくないとのことでしたので、観光地の中心に宿を取っていたので、ひとまず荷物を預けにオランダ広場から徒歩3分ほどにあるホテル「ジンジャーフラワーブティックホテル」に向かいました。
このホテルは大当たり。まだ12時前でしたがチェックインOKとのこと。
やさしい雰囲気のスタッフさんが荷物を運んでくれて、2階の一番奥にすすみ
バルコニー付きの部屋に通されました。
甘い花の香がする部屋に荷物を下ろした時、今夜は眠れそうとほっとしたのでした。
ちなみにこのホテルでバルコニー付きは1つしかないので早めの予約が肝心です。
早速マラッカ観光スタートといきたいところでしたが、まずは腹ごしらえしなくちゃとホテルから徒歩3分ほどのチキンライスボールで有名な「Hoe kee chicken rice」でランチをしました。
店員さんは観光客慣れしていてすぐに2名分セットみたいなものとビールを持ってきてくれました。
ランチ後はオランダ広場から観光をスタート。
セントポール教会礼拝堂史跡とファモサ要塞跡を見ました。
教会と要塞ともにマラッカ王国を占領したポルトガル人によって建設されたそうです。
1500年代の代物ですから廃墟間があって歴史を感じますね。
マラッカの旧市街には川が流れていて、川沿いの遊歩道をぶらぶらしながら川べりのカラフルな建物や壁画アートを楽しむことができます。
夜はライトアップされるとのことですので、昼夜どちらも見てみようと川沿い散歩をしました。
川を北上していくと、地元でにぎわう食堂を発見しました。
だいぶ暑くて喉が渇いていたのでマレーシアの甘味「Cendol」を食べることにしたのですが、言葉が通じず大苦戦。店主は私たちを中国人だと思ったのか中国語のできる人を呼んできたりして、一向に注文ができずでしたが、チェンドルを連呼していたらようやく理解してもらえたようでした。
素朴なチェンドル4.5MR、氷が入っていたけれどお腹も壊すことなく美味しくいただきました。
実は、以前ベトナムで氷入りアイスコーヒーを飲んでお腹を壊したことがあったので、氷や真水には心配していたんですけれど、マレーシアではお腹を壊すことはありませんでした。
空が怪しくなってきたので、川沿いを離れホテルに向けて旧市街に入りました。
旧市街はマレーシアの多民族性が感じられる空間で、一つの通りに様々な宗教の建物があるのを確認できます。
まず1728年に建てられたマレーシア最古のモスクであるカンポン・フル・モスクを見て
もう一つのモスクであるカンポン・クリン・モスクを覗き
ヒンドゥ寺院Sri poyyatda Vinayagar Moortdi Templeの前を通ったあたりから雨が降ってきて
青雲亭・チェンフーテン仏教寺院にたどり着いた頃にはどじゃぶりになってしまいました。
寺院見学もそこそこに急いてホテルに戻り雨が止むまで休むことに。せっかくのバルコニーも屋根がないのでびしょびしょになってしまいました。
雨が上がったのは18時を過ぎ、だいぶ暗くなってきていて、部屋にあるバルコニーからはライトアップした川が見えてよい感じ。
こんな景色を見ながらゆっくり夕飯をとりたいと思ったので、夕飯はテイクアウトすることにしました。
選んだお店はホテルから徒歩2分ほどにある「Calanthe art cafe」ウェブサイトにテイクアウトメニューが掲載されていたので、それを見せて注文できました。
マレーシアでは珍しく店員さんが笑顔でしたし雰囲気の良いお店で、Asam pedasとPongteh chickenを注文して合計43.45MRでした。
バルコニーで夕食、今回の旅で一番おいしい食事でした。
Asam pedasは辛みの中に魚の旨みが感じられ、オクラなどの野菜もいっぱい入っていましたし、Pongteh chickenは辛くないジャガイモとチキンとしいたけの旨煮といった感じで日本人の口にあう優しい味でした。
満腹になったら、腹ごなしに散歩しなくては。
夜には日中の暑さも和らいで散歩するのにぴったりで、ライトアップされた川沿いの遊歩道をてくてく歩いてみると
川沿いはバーがたくさん営業していました。
マラッカはお酒に寛容なようで、お酒はNo!といったクアラルンプールとは全く違う様子。
確かに看板なんかを見てもマラッカは漢字が多く、クアラルンプールはマレー語で書かれたものばかりでしたので、どの民族が多く生活しているかでも規則が全く異なるということなんでしょう。
宗教施設はキラキラにライトアップしているし。
日本にとどまっていてはなかなか気づけない、多民族国家の面白さを感じつつ2日目の夜は更けていきました。
翌日はまたクアラルンプールに戻ります。