長野市日帰り
今年の暑さは一段と厳しいうえに未だ梅雨ということで蒸し暑さも相まって耐え難い気候ですね。
暑い中お越しくださる皆様には感謝しかありません、どうぞご自愛くださいませ。
さて、私は年齢と共に暑さが苦手になってきていまして、少しでも涼しい場所で気分転換しようと日帰りで長野市に行ってきました。
東京駅9時44分発のあさま607号に乗り長野駅には11時33分に到着しました。
新幹線を使えば2時間弱で着きますが、以前バスで行った時は6時間くらいかかったような記憶があるので、もう時間のないアラフィフには新幹線一択ですね。
さて、長野市と言えば善光寺が有名ですけれど、今回の目的は水野美術館。
こちらはマイタケで有名なホクト株式会社の創業者が集めた日本画をゆったりと鑑賞できる美術館です。
個人的な感想としましては、私のお気に入り3本に入る素敵な美術館でした。

ちょうど訪れた時には横山大観の有名な「無我」が展示されていて、それ以外にも菱田春草の海の書き方がとても素敵だったり、建物の空間を上手に使って屏風絵が飾られていたり、自分の好きなように遠くからも近くからも鑑賞できるようにゆったりと作品が配置されていたりなど、趣味が良すぎて恐れ入りました。
日本庭園もあって鯉がたくさん泳いでいました。

美術館を後にして長野駅にいったん戻ってきたころには、13時30分を過ぎていましたので、遅い昼食をとることにしました。
駅ビルにある「信州蕎麦の草笛」のクルミ蕎麦がおいしいらしいので、早速試してみることに。
甘いクルミペーストにそばつゆを入れて味変しながら蕎麦を食べ進めていくのですが、クルミのカロリー+蕎麦の量が多いので女性なら小盛で十分でした。
味はと言いますとクルミの油分が蕎麦と絶妙に合うので、食べる価値ありだと思います。
他にもかき揚げをつまみにビールを少々、でも蕎麦に合わせるならビールより日本酒だったかもしれません。

食後はせっかくなので善光寺へ向かったのですが、そちら方面のバスがたくさん出ていて時間のロスなく善光寺大門に着くことができました。
善光寺大門から仲見世通りを北上して仁王門を通過し、山門を通り抜けて善光寺本堂に到着しました。
善光寺ではお戒檀めぐりが有名ですので600円支払って体験することに。
お戒檀めぐりは、御本尊の安置される瑠璃檀下の真っ暗な回廊を通って、中程に懸かる極楽の錠前を探り当てると、御本尊と結縁することができるとされています。
ちょうどお戒檀めぐりの前にこの日最後の御開帳もあって、御本尊の安置される瑠璃檀を見ることができ、なかなか満足のいく体験でした。

善光寺から徒歩5分程にある城山公園にある東山魁夷美術館にも足を伸ばしました。
市川市にも東山魁夷記念館があり、晩年の東山画伯と当時の市川市のお偉いさんがうまくいっていれば、長野市にある作品は市川市で展示されるはずだったと話を聞いていたので、近くにあれば何度も行けたのにと思いつつ鑑賞しました。
隣の長野県立美術館にも立ち寄り、5時前に城山公園を後にしました。

最近は日本全国どこでも暑く長野も例外ではないので、一日外をふらついていれば当然汗だくになります。
夕飯前にさっぱりしたかったので駅に向かう道すがらにある温泉施設に立ち寄ることにしました。
権堂温泉テルメDOMEという日帰り温泉で、入館料800円にレンタルタオル100円を支払い、厳選かけ流しの温泉で1時間ほどバスタイム。

6時半過ぎに長野駅に到着して、駅ビル内の「ソースかつ丼明治亭」でハイボールを飲みつつ鹿肉カツなど肉をもりもり食べて、帰るだけなのに無駄にエネルギーをチャージしてしまいました。

帰りは長野駅20時37分発のはくたか576号に乗って東京駅には22時12分に到着しました。
最寄り駅までは総武快速線ですぐなのですが、長野でのほほんとしている間に東京近郊では線状降水帯が発生していたようで、ダイヤが乱れて電車の遅延が至る所で起きていました。
総武快速も例外ではなく結局家に着いたのは23時をとっくに過ぎたころ、へとへとになりましたが充実した1日でリフレッシュできました。
なかなか宿泊を伴う旅行は休みの調整が難しいですが、日帰りなら思い立ったら気楽に行けるので、今後は近郊へのぶらり旅の頻度が増えそうな予感です。
みなさまもぜひ。