感情の痛みは本当の痛みをひきおこす?

「3月の地震の後、しばらく体がだるくて外に出られなかった」ということをおっしゃっている方が、ちらほら来院されます。
地震への不安から起こる鬱屈とした気持ちが、体をだるくさせているのでしょうか。

心と体の関係で、こんな記事を見つけました・・・

あなたは、彼や彼女、夫や妻があなたのもとを去った時、拒否されたと感じて悲しみ傷つきます。
そんな激しい拒否の感情は、物理的な痛みと同じくらい、体に害をもたらすのです。
研究者は、この結果は、痛みの感覚経験で反応する脳の同じ領域が、社会的拒否の強い経験の時にも活発になるからである、と述べています。
その研究者は、彼らの発見により、どのようにして強い社会的損失の経験が、様々な物理的な痛みの症状や障害を導くのかについて、新しい識見を提供できると言っています。
彼らはまた、世界のすべての異なった文化の人々は、物理的な痛みと社会的拒否の両方の経験を表すのに、痛みという同じ言葉をつかう、という概念を確認しています。

世界共通の痛みへの概念、というのが面白いな~と思ったのですが、感情と体の痛みの関係がもっとわかってくれば、その対処の仕方もわかってくるかもしれませんね。