どぶろくの誘惑

突然ですが、どぶろく飲んだことありますか。今から8年前、とある小料理屋のマスターが「お酒を作ったから飲んでみて!」と勧めてくれたことで、わたしはどぶろくと出会ったのです。どぶろくは生きているので、時間とともに味が変わっていくのがとても面白く、初めは甘くフルーティー、はじけるような若さがあります。それがだんだんと酸味が強くなって、熟成された感じに仕上がるのです。面白いお酒だなあと、興味を持った私は、どぶろくをいつか自分で作ってみたいと思いました。

さて、先日来院された方からお酒を頂きました。お酒を見てびっくり、こ、これは、どぶろく!しかも、生きているあのなつかしのどぶろくでした。麹と酵母が生きているから、密封されていませんので横置き不可、そして冷所に置いておかないと、発酵が進んで中身が吹き出てしまうちょっと危険なやつです。「わざと日をおいて発酵させてから飲む方も多いんですよ。」と、アドバイスをいただいたのですが、我慢できず、家に帰って早速晩酌。フルーツを思わせる甘さに、微炭酸が軽快さを演出しています、ちょっと残して発酵させようかななんて思っていましたが、気づくと空瓶だけが残されていました・・・。